「○○ちゃんのお兄ちゃん、いいお兄ちゃんだね」――7つ下の弟の面倒を見る長男をほめられ、親として嬉しい反面、何だか複雑な心境でした。
なぜならばその「いい子」、もしかすると無理をしているサインかもしれないからです。
最近よく聞くようになった「いい子症候群」という言葉。
これは、子どもが大人の期待に応えようとして、本音を隠したり、自分の気持ちより周りを優先したりする状態を指します。
一見、聞き分けの良い子に見えても、その裏では「怒られたくない」「期待を裏切りたくない」と、心の中でたくさんのストレスを抱えている可能性があるのです。
この記事では、「いい子症候群」とはどんな状態なのか、子どもにどんな影響があるのか、そして親としてどんなサポートができるのかをわかりやすく解説していきます。
子どもの“本当の気持ち”に寄り添うヒントが見つかりますように。

こんにちは、3歳&10歳の子どもを育てる40代主婦の うなどんてんどん です。
今年も半分終わってしまいました!
…マイペースに更新しています。
いい子症候群とは?子どもの心にどんな影響があるのか
「うちの子は手がかからず、いつも親の言うことを聞いてくれる」そんな子どもを持つ親は、一見、安心するかもしれません。
しかし、子どもが「いい子」であり続けることに無理をしていたらどうでしょうか?
いい子症候群とは、子どもが親や周囲の期待に応えようとするあまり、自分の本当の気持ちを抑え込み、ストレスをため込んでしまう状態のことを指します。
無理を続けることで、自己肯定感の低下やストレス過多による心身の不調につながることも。
まずは、いい子症候群の特徴や、なりやすい子どもの傾向について詳しく見ていきましょう。
「いい子症候群」ってどんな状態?
「いい子症候群」とは一体どんな状態をいうのでしょうか?
「いい子症候群の定義と特徴」、「どんな子がいい子症候群になりやすいのか」、また、「いい子症候群の子どもが抱えやすい悩み」について解説していきます。
いい子症候群の定義と特徴
「迷惑をかけてはいけない」「怒られたくない」「褒められたい」という気持ちが強く、無意識のうちに自分の気持ちを抑え込む習慣がついてしまう状態。
いい子症候群の子どもは、親や先生の期待に応えようと頑張りすぎてしまいます。
【いい子症候群の主な特徴】
- 本音を言わず、周囲に合わせることが多い
- 叱られないように常に周りの顔色をうかがう
- 自分の意見よりも、親や先生の意見を優先する
- 失敗を極端に恐れ、完璧を目指しすぎる
- 頑張りすぎてストレスをため込みやすい
このように、一見すると「おとなしくて手がかからない優等生」に見えますが、内面では大きなプレッシャーを抱えていることが多いのです。

なんか、うちの子の特徴と似てるなぁ…
「いい子=親の期待に応える子」という思い込み
「いい子にしていれば褒められる」「言うことを聞かないと嫌われるかも」――そんな思い込みが子どもに根付いてしまうと、自分の気持ちよりも周囲の期待を優先するようになります。
「ありのままの自分」ではなく、「大人にとって都合のいい自分」を演じるようになることで、子どもはだんだんと自分の本音を表現できなくなっていきます。
では、どんな子がいい子症候群になりやすいのでしょうか?
どんな子がいい子症候群になりやすい?
親や先生の期待を強く感じる子
「○○ちゃんはしっかりしてるね」「あなたならできるよ」と期待されることが多い子どもは、その期待に応えようと頑張りすぎる傾向があります。
「期待に応えなきゃ」「失敗したらがっかりされる」と思い込むことで、自分の本音よりも周囲の評価を優先してしまうのです。
兄弟の面倒を見たり、大人っぽい子
年下の兄弟がいる子や、親の手助けをする機会が多い子は、小さい頃から「しっかりしなきゃ」と考えるようになります。
親から「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と言われることが多いと、甘えたり頼ったりすることに罪悪感を覚えるようになり、自分の気持ちを抑えがちになります。
「怒られたくない」「褒められたい」と思いがちな子
叱られるのが怖い、あるいは褒められるのが嬉しいという気持ちが強い子も、いい子症候群になりやすい傾向があります。
怒られないために親の言うことを聞き、褒められるために努力を重ねるうちに、「自分の気持ちよりも親の期待を優先することが正解」と思い込んでしまうのです。
こうした子どもたちは、周囲から見れば「いい子」に見えるかもしれません。
しかし、その裏では「本当の自分を出せない」「無理をし続けてしまう」などの悩みを抱えている可能性があります。
いい子症候群の子どもが抱えやすい悩み
「本当の気持ち」を言えない
いい子症候群の子どもは、親や先生の期待に応えることを優先し、自分の本音を表現するのが苦手です。
「こんなことを言ったら嫌われるかも」「相手をがっかりさせたくない」と考えすぎてしまい、本当の気持ちを抑え込んでしまいます。
その結果、友達や家族との関係でも無理をしてしまい、心の負担が大きくなります。
「頑張らなきゃ」と無理をしがち
「いい子でいなきゃ」「期待に応えなきゃ」と思うあまり、自分の限界を超えて頑張りすぎてしまうこともあります。
本当は疲れているのに休めなかったり、「もっと頑張らないとダメ」と自分を追い詰めてしまったりすることも。
こうした無理が続くと、ストレスがたまり、心身のバランスを崩す原因にもなります。
完璧主義でミスを恐れる
「間違えたら怒られる」「失敗したら恥ずかしい」と思い、完璧主義になりやすいのも特徴です。
テストで100点を取らなければいけない、常に優等生でいなければならないとプレッシャーを感じ、少しのミスでも自分を責めてしまうことがあります。
その結果、新しいことに挑戦するのを怖がったり、失敗を過度に恐れたりするようになります。
「いい子症候群」が引き起こす3つの問題とは?
ここまで「いい子症候群」の子どもが抱える悩みや特徴についてみてきました。
私は、その子を取り巻く環境が一番の要因だと感じました。
では、「いい子症候群」の子どもが引き起こす問題にはどんなものがあるのでしょうか?
自己肯定感が低くなりやすい
「ありのままの自分はダメ」と思ってしまう
いい子症候群の子どもは、周囲の期待に応えることを最優先するあまり、自分の気持ちや考えを押し殺してしまうことが多いです。
その結果、「本当の自分では愛されない」と感じ、自己肯定感が低くなってしまいます。
自分よりも他人を優先しがち
自分の気持ちよりも周囲の評価を気にする傾向が強いため、「自分の意見を主張するよりも、相手に合わせるほうがいい」と考えがちです。
そのため、自分の希望を伝えることが苦手になり、他人を優先しすぎてしまうこともあります。
人に頼るのが苦手になる
「助けて」が言えなくなる
「自分でなんとかしなきゃ」「弱音を吐いたらダメ」と思い込み、一人で問題を抱え込んでしまうことがあります。助けを求めることができず、精神的に追い詰められることも少なくありません。
大人になってからの人間関係で苦しむことも
子どもの頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と強く思い込んでいると、大人になってからも人間関係において過剰に気を使いすぎたり、自分の意見を伝えられなかったりすることがあります。
ストレスやプレッシャーで心が疲れやすい
「頑張らなきゃ」と無理を続けてしまう」
「もっと頑張らなきゃ」「手を抜いたらダメ」と自分を追い込みすぎて、無理をし続けてしまうことがあります。
特に、勉強や習い事などで常に高い成果を求められる環境では、プレッシャーが大きくなります。
大人になってから燃え尽きる可能性
無理を続けた結果、大人になってから心身の疲れが限界に達し、燃え尽き症候群になってしまうこともあります。
過剰なプレッシャーが積み重なることで、社会人になってから心のバランスを崩してしまうリスクも高まります。
「いい子症候群」を防ぐ!親ができる5つのサポート法
子どもが「本音を話しやすい環境」を作る
「無理しなくていいよ」と伝える習慣
子どもが無理をして「いい子」でいようとするのを防ぐには、親が「無理しなくても大丈夫」と繰り返し伝えることが大切です。
「頑張らなくてもあなたは大切な存在だよ」と安心させることで、子どもは素直な気持ちを話しやすくなります。
話をさえぎらずに、最後まで聞く
子どもが話している途中で「それはこうした方がいいよ」と口を挟んでしまうと、自分の意見を言うのをためらうようになります。
話を最後まで聞き、「どう思った?」と問いかけることで、子どもが自分の気持ちを伝えやすい環境を作ることができます。
「完璧じゃなくても大丈夫」と伝える
失敗しても大丈夫!親の対応が重要
子どもが失敗を恐れずに挑戦できるようになるには、親の対応が重要です。
失敗したときに怒られたり責められたりすると、「ミスをしてはいけない」という思いが強まり、ますます完璧を求めるようになります。
逆に、「大丈夫!次はどうしたらいいかな?」と前向きな言葉をかけることで、子どもは失敗を学びの機会と捉えられるようになります。
失敗を責めるのではなく、一緒に振り返り、次につなげる姿勢を示すことが大切です。
「できる・できない」よりも「楽しめたか」を大切にする
何かに取り組む際、「うまくできるかどうか」よりも「楽しかったかどうか」を大切にする習慣をつけることが重要です。
特に、勉強や習い事では「結果」を求めがちですが、「頑張って取り組んで楽しめたなら、それでOK!」と伝えることで、子どもはプレッシャーを感じにくくなります。
「あなたがどれだけ楽しめたかが大事なんだよ」と声をかけ、努力そのものを認める姿勢を持つことが、子どもの心の成長につながります。
「いい子」より「自分らしさ」を大事にする
「あなたはどう思う?」と問いかける習慣で、自分の意見を言える子に!
子どもが「いい子」でいることよりも、自分の気持ちを大切にできるようにするには、「あなたはどう思う?」と問いかける習慣が大切です。
親が決めつけるのではなく、「どうしたい?」「どんな気持ち?」と聞いてあげることで、子どもは自分の考えを話しやすくなります。
最初はうまく答えられないこともありますが、繰り返すことで「自分の意見を言っていいんだ」と安心感を持つことができます。
「いい子じゃなくても大丈夫」親が伝えるべき愛情の言葉
子どもが「いい子」でいようとする背景には、「いい子じゃないと愛されないかも…」という不安があることも。
そのため、親が「あなたはどんなときでも大切な存在だよ」「失敗しても、あなたの価値は変わらないよ」と伝えることが重要です。
言葉だけでなく、子どもの気持ちを受け止めたり、失敗したときも責めずに寄り添う姿勢を見せることで、子どもは「ありのままの自分でいいんだ」と感じられるようになります。
「いい子症候群」から解放される!子どもが楽になるサポート法
「自分の気持ちを表現する練習」をする
「本当はどう思う?」と聞く習慣をつける
子どもが本音を言えるようにするためには、「本当はどう思う?」と日常的に聞く習慣をつけることが大切です。
最初はうまく言葉にできなくても、親が繰り返し問いかけることで、子どもは少しずつ自分の気持ちを表現しやすくなります。
親が「気持ちを言葉にする姿」を見せる
子どもは親の姿を見て学びます。
親自身が「今日はこんなことで楽しかったよ」「ちょっと疲れたけど、頑張ったよ」と、自分の気持ちを言葉にすることで、子どもも「気持ちを表現していいんだ」と感じることができます。
「NO」と言える子に育てる!親ができるサポート法
「断ることは悪いことじゃない」と伝える
子どもが自分の気持ちを大切にするためには、「断ることは悪いことではない」と教えることが重要です。
無理なお願いをされたときに「NO」と言ってもいいのだと理解できると、他人の期待に振り回されず、自分の意志を大切にできるようになります。
小さなお願いから練習する
いきなり大きなことを断るのは難しいため、まずは日常の小さな場面で「NO」と言う練習をすると良いでしょう。
例えば、「これやってくれる?」と聞かれたときに、「今はできない」と言ってもいいことを伝え、少しずつ自己主張の練習をさせていくことが大切です。
「自由に遊ぶ時間」をしっかり確保する
勉強よりも「好きなこと」に没頭できる時間を
子どもにとって、自由に遊ぶ時間は心の成長に欠かせません。
勉強ばかりを優先すると、子どもは「やらなければならないこと」にばかり意識が向き、自分が本当に好きなことや興味のあることを見つけにくくなります。
自由に遊ぶ時間を確保し、子どもが夢中になれることを見つけることで、創造力や自己肯定感が育ち、ストレスの発散にもつながります。
「これをしなさい」より「何がしたい?」と聞く
子どもが自分の意思を大切にするためには、「○○しなさい」と指示を出すよりも、「何がしたい?」と問いかけることが効果的です。
親が決めたことをやらせるのではなく、子ども自身が選ぶ機会を増やすことで、自分の気持ちに正直に行動できるようになります。
日常の中で、「今日はどんな遊びをしたい?」「どんなことに興味がある?」と聞いてあげることで、子どもは自分の気持ちを大切にしながら行動できるようになっていきます。
まとめ
ここまで、「いい子症候群」とは?なりやすい子の特徴と親ができる5つのサポート法ということでお伝えしてきました。
子どもが親の期待に応えようと無理を重ねてしまう状態である「いい子症候群」。
そのまま放っておくと、自己肯定感の低下やストレスの蓄積につながることも。
だからこそ、親が「本音を話していいよ」「完璧じゃなくて大丈夫」と伝えることが大切です。
もし、わが子の様子で当てはまることがあっても、「いい子症候群」について知識があるのとないのとでは違います。
今回紹介した5つのサポート法を日常に少しずつ取り入れることで、子どもは自分らしく、安心して成長していけるはずです。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました!



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